オキュラスクエスト2の卓球ゲーム「RacketFury」と「eleven」。
卓球好きならば迷わず両方購入すべきなゲームです。
お互いいいポイントがあり甲乙つけがたい良ゲーですが、あえて1本をえらぶならどちらか?の軍配をつけてみたいと思います。
それぞれの比較項目において、「RacketFury」:「eleven」として「10:9」というような形で明確に成績をつけています。
◆プレイ動画比較
◆卓球シミュレーターとしての出来は?
私はリアル卓球に詳しくないのですが、あくまで主観で評価してみます。
●弾を打ち返す感覚・気持ちよさ「10:9」
ほぼ同等なのですが「RacketFury」のほうがラリーにリズム感が出やすく、硬質な打突音が気持ちよいです。テーブルのスケールや反発係数の兼ね合いでそうなっていると思いますが、あえてそれを狙ったものなのかもしれません。
よりリアルかどうかは別として、ゲームであることを考慮するとよりよい味付けだと思いました。
●リアルさ「9:10」
「RacketFury」は少しデフォルメが入っていて、プレイヤーサイズが2M級の巨体っぽい設定です。ゲームとして狙われた味付けだと思いますが、シミュレータとしてはマイナス点。
シミュレーターとしては味付けの差のレベルで、甲乙はほぼつけられません。
◆ゲームとしての出来は?
ゲーム開発者としての目線も含めて評価します。
●世界観・デザイン「8:5」
ここは大きく差があります。「eleven」は主にシミュレーターとして作られている印象であり、世界観やデザインはそれほどこだわりがない様子。
ただ、シミュレーターにこだわるのであるなら、対戦相手の表現はもっとしっかりしたいところ。また室内表現は悪くはないのですが、ルームのバリエーションもなく、ゲームとしてはこれでは物足りません。この点に関しては及第点とは言えません。
一方、「RacketFury」はSFステージでロボット大戦、という特殊な世界観を導入することで、低スペック端末下で最大のパフォーマンスを狙ってきています。タイトル・ホーム画面の時点でちょっとワクワクするものがあり、ここははっきり軍配が上がります。
●ボリューム感「9:6」
同じく大差判定。一般的にステージ変更といったカスタマイズ要素、アイテム収集といったモチベーション要素、が用意されますが、「eleven」にはそれがないのがさみしい。
●ゲームモード「6:9」
「eleven」は練習モード、ミニゲームがいくつかあり、これがいずれもやりごたえのあるものになっています。「RacketFury」はそれがないのが残念。
●対COMモード「9:7」
これはゲームデザインの項目と被りますが、対戦相手の表現がしっかりしている分「RacketFury」のほうがしっかりしていて、勝負している感覚が得られます。
また、ステージクリアの概念があるのでクリアモチベーションが高い。
対戦時のスコア差に応じて☆を集めるコレクション要素もあるため、一人用で遊ばせるモチベーション要素が豊富です。
「eleven」は練習試合をしている感覚。クリア要素がない分設定要素も多く、ここでもシミュレータとしての色が明確。これはコンセプトの違いからくるものですが、一人用のモチベーションの差として差別化しました。
●マルチプレイモード「7:9」
実は未プレイです。なぜ「eleven」に軍配を上げたかというと、ゲームバランスとして一人用モードを強化するとマルチプレイに人が流れないためユーザー数が減る恐れがあるからです。ここはコンセプトの違いなため、あえてそうしています。
◆フィットネス要素は?
●フィットネス要素「7:9」
スケールの問題です。「RacketFury」は巨人化している感があるのですが、結果としてフットワークがほとんど不要で、スマッシュも強打しにくい(バックアウトしやすい)です。
「eleven」は細かいフットワークが必要で、スマッシュもかなりハードヒットできるため、爽快感があります。練習モード、ミニゲームが豊富なのも◎です。
お互いコンセプトの違いがありすみわけができていますが、あえてどちらがお得かを評価するならば、
「RacketFury」をお勧めします。
私の感想では、「eleven」を先に買って練習して卓球に慣れたところで
「RacketFury」対COM戦に挑む。というのがオススメです。
いずれのソフトも買って損なしの良ゲーですので、飽きないように使い分けてはいかがでしょうか?