オキュラスクエスト2を購入して以降、いろいろとゲームをプレイして
『VR酔い』が発生しやすい傾向とその対策についてまとめてみます。
私はもともと酔いやすい体質のため、FPS系統のゲームは避けていたのですが、それもあってVR酔いをあまり経験していなかったのですが、先日一人称視点のホラーゲームをプレイして、ちょっと強めのVR酔いを経験しました。
そこでVR酔いしやすい要因についてはっきりしたことを少しまとめます。
- 1人称視点は酔いやすい
- フリースクロールするゲームは非常に酔いやすい
- スピード感のある移動は非常に酔いやすい
- 視点が上下動するゲームは違和感が出る
1.一人称視点は酔いやすい
一人称視点のゲームはどうしても自分の体の感覚とリンクしやすいため、自分の普段の体験にないカメラの動き方をすると違和感を感じやすくなります。
また、リアリティ追及のために細かい演出(激しい息遣いによる視点の揺れなど)を表現するなどしてしまうと、よほどうまく感覚とリンクさせないと厳しい。
2.フリースクロールするゲームは非常に酔いやすい
特に一人称の場合です。アナログキーで移動しますが、自由な移動だと即酔います。ちなみに自分の足を使って移動すると酔いません。また、振り返りなどもアナログキーでフリーにやるとかなり酔いやすい。ヘッドトラッキングを使って自分で振り返るとこれも酔わない。
一般的に、ポイント指定してのテレポートや、45度単位での視線変更、などの仕組みが導入されることが多いようです。リアリティは欠けますが、一人称視点にするなら必要だと思います。
3.スピード感のある移動は非常に酔いやすい
お化け屋敷のゲームでゆっくり移動する分には何ということもなかったのですが、タイムアタックのようにダッシュで移動するモードをプレイしたとき、あっという間に酔ってしまいました。
4.視線が上下動するゲームは違和感が出る
階段を上るシーン。自分で登らず十字キーで登るゆえに、視点がスムーズに斜め上に上がっていくのですが、これは気持ち悪いですね。階段を上るように、一段一段、加減速をつけならがカメラモーションをつければある程度解消されると思いますが。
歩きも同じ。例えば一本橋を歩くシーンがあって、これを十字キーで移動するのですが、これもやはり違和感あり。移動に合わせて足踏みするような動作をして、それに合わせた移動速度で動かすとそれらしい感覚が得られましたが、やはり現実との乖離がある動作は気持ち悪さが出ます。
上記を簡単に避けるならば、
- プレイヤー自身が動き、見回せる範囲で遊ばせるゲームにする。
- 3人称視点のゲームにする。
のがわかりやすい対策ですが、どうしても一人称にこだわりたい場合、
- テレポート移動
- 45度単位などの振り向き
- カメラモーションの細かいディテール
などの対策が必要となるでしょう。