中年暇人の☆とりあえずやってみた!

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タトゥーとプロスポーツの問題について

ちょっと今更な話ではありますが…

昨年末、井岡一翔vs田中恒成というボクシングの日本人同士の凄い試合がありました。

4階級制覇王者vs3階級制覇王者の対決なので、レベル的には日本ボクシング史上最高の日本人対決であったことは間違いないと思います。

そこで残念だったのが、戦後井岡選手のタトゥーについて議論が沸き上がったことです。ものすごい試合だっただけに、ケチが付いた感は否めませんでした。

https://image.chess443.net/S2010/upload/2021011400003_2.jpeg

井岡選手は、日本のリングにおいて日本人だけがタトゥーを認められないことに対して、不満、というか疑念を持っていたのだと思います。

意図的かはわかりませんが、タトゥーを消すためのファンデーションがやや薄い状態でリングに上がりました。私も見ていて最初は気にならなかったのですが、時間がたつとともにファンデーションがはがれ、タトゥーがややあらわになってしまいました。

最終的に試合が終了したのち、様々な意見が発言され議論を呼んでいます。

◆タトゥーはファッション?

確かに、タトゥーはファッションとしてある程度日本でも認知はされてきているとは思います。海外では普通に認められている国も多数ありますし、NBAなどのプロスポーツでは普通に露出されています。

日本でもそれを見た若者がカッコいいと思うのもわかりますし、おしゃれでクールな感覚も理解できます。

◆日本と海外はやはり違う

そもそもなのですが、日本では入れ墨=犯罪者か任侠のいずれかであった歴史があります。江戸時代終わりごろとして200年未満以前、というそこまで大昔ではない時代までその価値観がありました。

現代においても、一般人と比較して暴力団関係者、反社団体の入れ墨、タトゥー率は相当に高いでしょうし、歴史的背景はいまだ覆ってはいません。

一方、海外ではそんな歴史がないどころか一般的な文化の一部として好意的に扱われる国もあります。バックボーンが全く違う国の文化を比較して、だからいいじゃないか、というのはあまりにも短絡的だと思います。

◆ターゲット層を考えれば当たり前

同日に開催された総合格闘技大会のDREAMでは、全身タトゥーの選手が登場していました。こちらでは特に議論にはなっていません。この差は何でしょう。

これは対象としている視聴者層が全く違うからに他ならないでしょう。

総合格闘技は若い人がメインターゲット。ボクシングはお年を召した方から若い人まで、幅広い層をターゲットにしています。

そう考えると、ボクシングでタトゥーを制限するのは当たり前、ですよね。

 

私個人的には、少なくとも現時点では、

日本人ボクサーが日本のリングで戦うにおいて、タトゥーを入れることの正当性を主張すること自体ナンセンス。

だと考えています。