18年10月に右肘手術、19年9月に左膝手術を行い、2020年のシーズンは彼にとっては惨憺たる結果であったといえるでしょう。
果たして2021年の大谷谷翔平はどうなのか?について考察したいと思います。
一般に、トミージョン手術の成果は2年目に現れるといわれます。
そう考えると2021年は彼本来の力が発揮できるのではないか、と期待されます。
実際に、春のキャンプから直球の球威が100マイルを計測するなど出力が上がっており、体重も102kgとベストな体を作ってきているようです。
オフシーズンのトレーニングが順調で、食生活を改善しての肉体改造やメンテナンスにも注力していたとのこと。
◆ドライブライン・ベースボールのメソッド
少し聞きなれない言葉ですが…名門トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のメソッドを取り入れているそうです。
肉体改造や動作解析を行うことで球速を5~8キロアップさせるトレーニングメソッドで、これは日本でもいろいろな選手が取り入れてきています。
その手法は科学的で、体の48カ所にセンサーを貼り付けてのデータ収集や44台のパソコンで修正点を洗い出すそうです。実際、大谷選手も春のこの状態で161kmが出ている様子を見ると、平均的な出力の向上は間違いないでしょう。
165kmの日本記録越えも期待されます。
◆打撃フォームの改善
今シーズンは、左足に重心をかけ、昨季途中に採用した右足を上げて踏み込むフォームに修正しているようです。
「去年は重心がけっこう前に流れてる部分があった。重心が前に流れると、よくないことが多いので、より意識してしっかりと軸足(左足)を使えたらなと思ってます」とのこと。結果重心が不安定になり、去年よく見られた腰を大きく引く見逃しなどにもつながっていたのではないでしょうか?
今年はビッグフライだけではなく、打率向上や三振率の低下にも期待したい。
◆今シーズンの成績は?
今シーズンは投手として中5日のサイクルを守りつつ、打者として起用するという話も出てきています。だとするとこれまでのように中6日の登板と比較すると、今シーズン160試合であるとして単純計算では…
- 登板数 23試合 → 27試合
- 打者出場試合数 91試合 → 79試合 ※当番日前後を休むとして
となります。とするならば期待するのは、
- 投手としては勝率5割で、13勝
- 打者としては本塁打率14くらいとして、20本
というところです。これだけやったらスゴイですが、
大谷君ならできると信じて期待します!